2005/11/10 (木)

old diary

若干体調不良を引きずりつつ、振動実験@元浅草ビルディング。要は以前寺垣さんの家に遊びに行った際に観た大きなパネルスピーカーを作っている訳だが振動子を単純に木の板に取り付けているだけなのでそんなに大きな音が出る訳ではないし、きれいな音が出る訳でもない。戸川氏、みのべ君=建築チームとたかおさん=ダンサーと4人で実験。ちなみに、戸川氏は2年程前から振動系の実験をする際には手伝ってもらっている。彼は建築家という事もあり、非常に素材に詳しいため選択肢が広がる。単純に大きな音を出せば良い訳でもなく、そして振動させる物体の密度や面積を元に計算で求められる様々な値は理論値でしかない。もちろん精度が良ければ参考になるのだと思うが。宙に浮かせたパネルを揺らしてみる。スピーカーでは出す事が出来ない音色。うーん。たまらない。すかさず夢中になっていろいろな音を突っ込んでみる。一人でやっていたり、音系の人とやるとどうしてもその辺を追求しがちなのだが、今回はもう少し空間的な部分を建築チームが主体となってやってもらいたい所。アフターアワーズ#18でも書いたが、超低周波は身体に悪影響を与える事が知られている。この辺は僕が振動を使い始めた頃からお世話になっている照岡さんにアドバイスを頂きながらIAMAS時代にリサーチを行った。パチニ小体とか、もう少し詳しい話は去年の2月頃の日記に書いている、はず。また、同時に耳の構造にあった音を作る。緊急事態を知らせるブザーでも耳が共鳴するような周波数が含まれているらしいが、ものの本によれば外耳道は2500〜3000hzで共鳴する。その辺をかなり大きい音で鳴らすと共鳴しているのが分かるだろう。外耳道は共鳴のための音の共鳴器である。しかし、どこかで聞いた事のある様な音になるので使えるかどうかは微妙な所。というか、たぶん使わないかなぁ。後は生体センサーである。こちらは自宅で実験している際にはかなり調子が良かったのだが、アトリエに持って来たとたんノイズが鳴ってうまく使う事が出来なくなってしまった。申し訳ない、。まだまだいろいろな要素同士の関係性が構築されていないため単なる実験でしか無いのだが、久しぶりに遊んだーという充実感。途中で上の階のデザイナーから、「机が揺れるのだけれど、、」と言われてしまいエネルギーを半分以下に。すみません。。3F辺りまでは揺れているらしい。帰る頃は微妙に体調が悪化している気がするが、これは経験的なもので体が勝手に思い込んでいるだけかもしれない。そこまで大きな音突っ込んでないし。