2004/01/23 (金) 音 > 振動 + α

old diary

久しぶりにベッドで寝た。イアマスでは横着して教室の床やソファーで仮眠を取っただけだったので相当疲れがたまってしまった。脂肪率も15%まで落ちていた。寝ないと下がるものなのだ。振動子を囲う素材を新たにスタディする必要が出て来たのでゴム会社に図面を送ったり、素材毎の固有振動数を調べる。その後、読書しながら録音物の編集。かなりたまっているが、あまりアイディアが湧かないのでとりあえずは編集をしていないピアノトラックを垂れ流しにして聞く。富樫さんの演奏はすばらしく、手を加えるのが恐ろしい。どう考えたってそのままが一番自然で美しい。表情も元々あるのだし。編集が整形手術で、エフェクトは化粧のようなものかもしれない。が、それを分かりつつもメスを加えてしまう。目ん玉刳り貫いて、原型が分からないぐらいに小さくきって鼻の形にして穴を開けて空気が入り込めるようにして、、、。演奏者の表情も違うものにしてしまう、凶暴。冷徹。他の人の表情を使って自分の表情を出す事は出来るのだろうか。ということで、相変わらず録音してから一ヶ月以上経つのにまったく編集出来ていない。あんまり変な方向を向かずいつもの調子でグリグリ行きたい所。ノッてくると編集作業は良いのだがそれまでは、聴いて聴いて聴いて聴きまくるのみ。その後、マテリアルの社長さんが寺垣武さんを紹介してくれることに!!!!!!質問事項をまとめ、卒制のプロトタイプを持って車で向かう。自分で調べれば良いような事柄はなるべく排除してリサーチしても分からないような事をピックアップする。緊張の中、寺垣さんの研究所に到着。お話は実際に現象を目の前で見せてくれるので非常に分かりやすい。そして超衝撃的。ここで聞いたお話は僕が知っている音に関する知識、理論を根底から覆す程の内容だった。。(僕が勉強不足なだけなのだが、、。)「え、天球が回っていたんじゃないの?」っていうぐらいの驚き。あえて詳しく書きません。寺垣さんが開発したターンテーブルとスピーカーでレコードを聴く。これまた素晴らしい。感動。その後、卒業制作プロトを見ていただきご意見を頂く。良い、振動子、アクチュエーターを作ることが重要かつ必要。制作・研究に対しての姿勢等についてのお話もして頂き、結局4時間もお邪魔してしまった。その後bariとファミレスで最終案を決定する。なかなか厳しいスケジュールだ。帰りがけにライゾマミーティング。今日聞いたお話を斉藤に伝えた後、今年やるべき事をピックアップしつつ方向性を再確認。分担みたいなものをお互いほぼ把握している所も良い。全てが共通していない所も良いのかもしれん。僕は言葉が持つ曖昧な部分や、情緒性が嫌いなので数学が持つ世界をイメージで語られるのが非常に苦手だ。無限、高次元空間、非ユークリッド空間、、、等々。わざわざ厳密に、客観的に研究して一般化したものをなぜに曖昧なものにするのだろう、、、。と、考えているのだがなかなか伝わらない所だ。簿やかす事をせずにストイックに突き進めたらかっこ良い。