久々に本当に痺れる一週間。
Arcaの新作パフォーマンスの発表のため、
New York に新しく出来たThe Shedにて制作して
毎日違うパフォーマンスを4日間連続で発表して参りました。
この実験的な作品に関われたことを大変名誉に思います。
色々刺激的なことがたくさんあったのでまたどこかで話せればと思いますが、
Arcaのコラボレーターとの信頼関係、そして共犯関係を築いて勇気を奮い立たせる姿勢が凄い。
毎日セットリストもプランも無し。全部その場の直感。
(ので、最後まで一度も触られないまま終わるものもあり。でもそんなものは関係ない)
彼女の歌とダンスの身体能力、ピアノやDJingの技術、ソフトウェアを触る技術、
音楽の知識とセンス(これは楽屋で一緒に音楽聴いている時に特に感じた)、
トーク力など観客を巻き込む力、新しい楽器を手にした際に自分のものにする適応力。
と、書き出すとキリが無いのだけど、パフォーマーとしてはもう無敵なんじゃないかなと言うくらい素晴らしい。
毎日一緒に作業出来て本当に貴重な体験でした。
あと、たまたまThe Shedのディレクター(Alex Poots)がArcaの作品についてスタッフにレクチャーをしているのを聞く機会があったのだけれども、
「Arcaの表現は過激で暴力的かつ性的な表現を多分に含んでいるので不愉快に思う人が出てくるかもしれない。価値観が違うため理解が出来ず目を背ける人がいるかもしれない。しかし、その表現は彼女が抱えている様々背景や考え方を表現するために必要なものである。それを理解した上で作品を観て欲しい。」(要約)
というような内容の話をスライドとともに慎重かつ丁寧に解説していた。
彼女の生い立ち、なぜ彼女がこういうことをやるのかという作品や表現の背景をスタッフ全員が共通認識を持って働くことで、くための教育や環境が整備されていて、リスクに関する
そのお陰でアーティストは簡単には受け入れられないようなリスクの高いunpredictableでspontaneousな
(この二つは現場の舞台監督が会場のスタッフに説明する際に使っていた)
表現を堂々とやれるのだな、、と。
The ShedとディレクターのAlexは物理的にクリエイションの場を提供するだけでなく
精神的な面でにも自由にやれる環境を整えてくれて本当に素晴らしかった。
僕も色々な無理を言ったけれど全て対応してくれて本当に助かった。
参加していたコラボレーターはみんな素晴らしかったけれど
自分的には一番DJや音楽に対して好き嫌いが激しいので
EricのオリジナルシンセサイザーとDJ Total Freedomの選曲とプレイに脱帽。
Total Freedomのプレイはこれまで衝撃を受けたプレイのベスト3に入りました。。。。!
最後にArcaとのご縁を作ってくれたBjork、坂本龍一さん、そしてKode9に感謝します。