photo©Hanayuki Higashi

title:
Daito Manabe + Satoshi Horii
phenomena – dome version

制作年: 2018年
時間: 6分55秒, 4分20秒(2作品を上映)
マテリアル: オーディオビジュアル
技術協力: キヤノンマーケティングジャパン株式会社

本作品は音/映像のダイナミックな相互作用に関する実験、
および音と映像を生成するためのアルゴリズムの開発を通じて
制作されたオーディオビジュアル作品である。

音と映像とを同時に体験した場合に、聴覚情報である音と視覚情報である映像とは
個別の事象とは体験されず、まとまった一つのものとして体験されるが
通常、オーディオビジュアルの作品では音を解析することで映像を生成する、または映像を解析することで音を作る、といった主従関係のある制作方法を用いることが多く、制作の過程において二つは分離されている。
本プロジェクトでは音と映像を制作する前にデータを生成し、それを元に音と映像に変換することで視覚と聴覚の同期と調和がされることを目指し、ストーリーを持たない抽象的な音と映像のアウトプットを体験から、音、映像そのものが持つものとは異なる感覚を呼び起こすことを目指している。データ生成には身近な現象から導き出した物理現象のシミューレーションをはじめとした簡素なアルゴリズムからVAE(variational autoencoder)など深層学習のアルゴリズムまで様々なものを利用している。

本展示では通常ライブパフォーマンスでフラットスクリーンに投影される映像をドームスクリーンに投影している。

真鍋大度 ∽ ライゾマティクスリサーチ