Dates2021年3月20日(土)〜6月22日(火)
Venue東京都現代美術館(MOT)
Websitehttps://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/rhizomatiks/

ライゾマティクス(以下、ライゾマと表記)は、設立以来、常に人とテクノロジーの関係を探求しています。世界的に活躍するアーティストであるビョーク、スクエアプッシャー、Perfume、ELEVENPLAY、狂言師・野村萬斎や研究者らとのコラボレーションに加え、多様な視覚化や問題提起型のプロジェクトを通して、技術と表現の新しい可能性を追求してきました。斬新なインパクトを持つその時間/空間的表現は、国際的に高い評価を得ています。本展は、ライゾマの美術館における初の大規模個展となります。オンライン上にもハイブリッドに展開する新作やアーカイブを通して、絶え間なく変化する世界と同期する彼らの卓越した試みを複合的(=multiplex)に呈示します。

ライゾマによる表現活動は、いわゆる「メディアアート」の領域を超えて、データの視覚デザインなどの研究開発的要素や、建築、デザイン、広告やエンターテイメントなどのビジネスに及び、社会に影響を与える力を持っています。彼らはアイデア、ハード/ソフト開発からオペレーションに至るまでチームが一貫して取り組むフルスタック集団であり、アーティスト、プログラマーや研究者をメンバーに含んでいます。
変化しやすい複雑で曖昧な現代において、私たちの身体はバーチャルとリアルの間で揺れ動いています。そして、大量情報化社会の中で見えないものをどのように把握し理解するか、リアルな接点を探しています。ライゾマは、これらの状況に対してさまざまな角度からアプローチしてきました。例えば、多様な国際的パフォーマーとのコラボレーションでは、テクノロジーとフュージョンする新しい身体のヴィジョンを創出し、「リサーチ」として行った脳科学者や天文学者など科学者・研究者とのコラボでは、データの可視化によって見えないものへのリーチを可能にしています。

本展では、美術館における初の大規模個展として、彼らが展開してきた領域横断的なクリエイションを展望するとともに、「現在」とクリティカルにシンクロする新作プロジェクトが展示されます。デジタルなネットワーク社会の中にあって、新しい人間性(ヒューマニティ)の可能性と、未知の視覚ヴィジョンを追求するライゾマの魅力を伝える展覧会となります。ポスト・コロナの社会において、世界がオンライン化を求められ、人間としてのコミュニケーションのあり方についての新しい可能性が問われています。その渦中にあって、多くのプロジェクトや技術提案を実践しているライゾマが、2021年春、変化し続ける世界における「新しいアーティストの役割」を見せる試みです。


オンライン会場
https://mot.rhizomatiks.com

展覧会カタログ フィルムアート社より刊行 定価:3,200円(税別)http://filmart.co.jp/books/art/fine_arts/rhizomatiks_multiplex/


Credits

主催=公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
助成=令和2年度文化庁優れた現代美術の国際発信促進事業
協賛=ブルームバーグL.P. / 株式会社ミクシィ
技術協力=パナソニック株式会社 / キヤノンマーケティングジャパン株式会社 / 株式会社DataSign / 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント / 株式会社Kyuzan
協力=株式会社アミューズ / ユニバーサル ミュージック合同会社 / 一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン / 株式会社アブストラクトエンジン

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