AI音楽の最前線を紹介する特別イベント 「Google Magenta Night Party」 が開催されました。テーマは「進化」。Googleの音楽生成AI「Magenta」による新しい音楽の可能性を探る夜となりました。

イベント概要

第一部では、Google LLCの開発担当者によるトークセッションを実施。AIと音楽の未来、そして「Magenta」が切り開く新しい表現の可能性について、わかりやすく解説されました。

続く第二部では、真鍋大度RISA TANIGUCHIによる実験的なDJパフォーマンスが披露されました。Magentaを使ってAIが生成する音を取り込み、人間の感性とリアルタイムに融合させたパフォーマンスは、観客に「未来のDJライブ」を感じさせ、大きな反響を呼びました。

最後の第三部では、参加者同士が自由に交流できるバータイム&懇親会が行われ、DJ、ミュージシャン、研究者、アーティスト、デザイナー、IT企業経営者など、分野を超えた人々が集い、新しいインスピレーションを共有しました。

タイムテーブル

  • 21:00〜21:30 / Magenta紹介トーク(日本語通訳あり)
  • 21:30〜22:30 / Magenta DJ デモンストレーション(出演:Daito Manabe & RISA TANIGUCHI)
  • 22:30〜23:30 / バータイム & 懇親会

Google Magenta

Magentaは、Google Brainチームによって立ち上げられた音楽・アート生成の研究プロジェクトです。機械学習を「理解」だけでなく「創造」に応用することを目指し、音楽や映像を生み出すアルゴリズムやオープンソースのツールを提供しています。

その進化はブログやコミュニティを通じて共有され、アーティストや研究者と共に新しい表現を模索し続けています。https://magenta.withgoogle.com/

RISA TANIGUCHI

東京出身のDJ/プロデューサーであるRISA TANIGUCHIの音楽性は、幼少期から続くクラシック音楽への深い愛情と、ロンドン滞在時に没頭したUKアンダーグラウンド・シーンの影響によって培われた。彼女が2018年に発表した初のEP『Ambush』(Clash Lion)は、Beatport Leftfieldチャートで5位を記録し、Charlotte de WitteがBBC Radio 1でプレイするなど、一躍世界の注目を集めた。以降も、自身のボーカルをサンプリングした独自の音作りと表現力で、世界中のトップアーティストやリスナーから熱烈な支持を受け続けている。

そのオリジナルトラックは中毒性が高く、ディープかつ鋭利な音像で構築されるDJセットは、ダークで幻想的な空間を創出。テクノを軸にしつつもジャンルを越境するその選曲は、瞬間ごとに変化する緊張感とカタルシスをもたらし、観客の身体と意識をダンスフロアに縛り付ける。彼女が世界中を飛び回るツアーで常にオーディエンスを魅了し続けている理由は、まさにこの独自の世界観にある。

2024年には、Chris Liebing主宰の名門レーベルCLRより、日本人初となる2作連続EP(『So Loud』『Wakes From Coma』)をリリース。特に『So Loud』EPは、Beatport Techno (Raw/Deep/Hypnotic) チャートで1位を獲得。さらに、Nicole Moudaber主宰のMOODから『Look At Hatred』EPをリリースし、Nicole本人とのコラボレーション楽曲「Gorgeous」も発表。ベルリンで開催される世界最大級のストリート・テクノ・パレード「Rave The Planet」へは2年連続で出演し、2025年は公式テーマソング「Our Future Is Now」の公式リミックスも手がけた。これらの実績は、アンダーグラウンドに根差しながらも、グローバルシーンにおける確固たる存在感を示すものである。

国内ではJ-WAVE「TOKYO M.A.A.D SPIN」にてレギュラーホストを務め、日々の制作活動と並行しながら、週末には国内外を飛び回り、フロアの空気に呼応しながら進化し続けるライブ感覚のDJプレイを実践。ミックスや楽曲制作においても、綿密に構築されたサウンドデザインとアンダーグラウンドへの鋭い洞察により、今まさに”世界基準の音”を更新し続けているアーティストの一人である。

https://www.risataniguchi.com